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矢岳高原の麓にある宮崎県で最も古い温泉 吉田温泉
矢岳高原の麓にある宮崎県で最も古い温泉です。鹿の湯ともよばれ、地元や湯治客に親しまれてきました。ひなびた風情があり、隠れた名湯として多くの地元客や観光客に愛されています。
天文二十三年(一五五四年)、霧島山が噴火を起こし、真幸一帯に地震が起きました。その地震で山崩れや土地が陥没するなどの地形変動が起きました。その時、昌明寺地区の岩間から湯がわき出しました。ある時、近くの住民がこの温泉で傷を癒しているシカを発見しました。これを見た住民は、傷を癒す温泉として、そこで療養するようになりました。また、住民は、この温泉をシカが傷を癒していたことから「鹿の湯」と名付けました。
当時の領主だった島津義弘は、「鹿の湯」が万病に効くと聞きつけると、湯治施設を造らせ、愛浴するようになりました。木崎原の戦いでは、負傷した兵の傷を癒すためにも使いました。天正五年(一五七七年)、義弘は、戦で負傷した兵士達を救った温泉として、湯屋を改築し、湯権現社を建立しました。また、温泉の管理規則を定め、温泉の近くに郷士を湯守役として住まわせました。湯権現社は、現在でも「鹿の湯」の近くにあります。 薩摩藩時代、「鹿の湯」のあった場所は、「吉田ん湯」と呼ばれていました。「吉田ん湯」は、廃藩置県のあと、温泉の運営が藩営から民営に移行したのと同時に、名前も「吉田温泉」に改められました。
(宮崎県 えびの市役所HPより)
吉田温泉の情報
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