新甲子温泉 甲子高原フジヤホテル(しんかしおんせん かしこうげん ふじやほてる)(福島県)

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  • 【先祖伝来の知恵が残る鹿の湯】
    昨日は那須湯本温泉の鹿の湯に行きました。値上げの影響なのか昼前に行くと4、5人の客しかなく、明治・大正期の湯治場風情を残す浴室に癒やされます。自分の宿に温泉がありながら週に1、2度来ていたのは効用を実感できるからです。どこの温泉にも効能が書かれていますが、その効果が額面通りのところは少数です。46度と48度の高温浴槽で時間湯をするとありえないほどの発汗があります。旅館の仕事に付き物の手荒れも治りますし、ガンが治った人の話も常連の間では知られています。高級なスパに1、2泊しても気休めにしかなりませんが、民宿に泊まりながらここに一週間滞在すれば確実に効果を実感できます。温泉療法が定着していて、かぶり湯100回、高温浴槽は腰まで1分、胸まで1分、首まで1分など入浴の心得が浸透しています。常連は自分用のひしゃく、砂時計、長時間座るためのマットの三種の神器を持参します。738年開湯の記録が正倉院の古文書にあるようですが、おそらくそれ以前から鹿の湯は使われていたはずです。温泉療法にしても食文化にしても、先祖伝来の知恵を快楽に変えたときから、われわれは大切なものを失ったと思います。

  • 【車はリトリート】
    今朝は晴れ間も覗く甲子高原にきました。気温は18度と過ごしやすい気候です。移動にはいつも国道4号線を使いますが、高速を使わないのは費用対効果の問題ばかりではありません。街並みの変化を感じられる一般道は刺激が溢れアイデアを出したり考えをまとめるのに最適です。信号待ちで思いついたアイデアを音声入力することができるのも一般道を使うメリットです。退屈な高速と違い加減速を繰り返すので運転に集中でき、一種の瞑想効果もあります。今までは運転を価値のない時間と考えていましたが、運転時間が貴重なことに気づいてからは疲れを感じなくなり、甲子高原まではノンストップです。マインドフルネスドライビングほど瞑想に適し、その効果を実感でき、交通事故の減少など意義のあるものはないと思います。現役時代のビルゲイツが外界と遮断したThink Weekを重視していたように、4時間ほどの移動時間を一人になれることが重要で、車は身近なリトリートです。

  • 【先進国平均に戻るための複業】
    仕事上で会う人に占めるスタートアップ企業比率が年々高まる印象があります。新たなビジネスモデルを開発する企業は倍々ゲームで従業員を増やしています。出身母体は様々でも、受ける印象や行動様式は似ています。昨日も業界のルールを変える有力スタートアップの方々に会いましたがその印象は概ね変わりません。話し方が落ち着いているのにテンションが高い、服装に破綻がなくあまりスーツを着ない、メッセンジャーなどを使い返事が早い、自分の会社やビジネスを持っている、などが共通していてスマートな印象です。社会の損失は個人が持つスキルを一つの組織のためだけに使うことだと思います。日本が先進国平均の生産性を取り戻す切り札は、ダブルワークによる新しい働き方しかないと思います。お固いことでは右に出るものがないメガバンクの一角までもが解禁に舵を切り、予想を超えるスピードで社会が変わり始めていることは明るい兆しです。業界を覆う病的なコンプライアンスとどのように折り合いをつけるのかに注目したいと思います。

  • 【空腹の正体】
    空腹に興味を持ち注意を払う人はほとんどいません。その理由は空腹が欠乏状態、すなわち疑いのない悪だと考えるからだと思います。食べないで済ますことができる人は、不食を主張するごくわずかの例外を除いて存在しません。食べられない状態が続くと人は不幸を感じますが、いつでも食料を手にする社会は例外です。人類の長い歴史においては飢餓期が圧倒的に長く、その環境に人体は適応してきたはずです。その名残として空腹時に長寿遺伝子が働き、より多くのエネルギーを代謝にまわすことで身体はベストな状態に近づきます。消化が重労働であることを理解し、空腹を良い兆候として受け入れると食べ物に対する考え方や味覚が変化します。注意深く観察をすれば空腹はかなり早い段階で収まり、はるかに少ない量で満足できるのに、惰性で食べるうちに食事の途中で味覚が変わるサインを見落とします。美味しいものを食べることに人は執念を燃やしますが、美味しさの条件は内面にあり、身体に必要な栄養素が含まれること、本当に栄養を必要としていること、の2つだけだと思います。

  • 【半分が107歳まで生きる?】
    日本人を世界最長寿に押し上げた理由は戦後の衛生環境改善や国民皆保険、地理的条件、食事の優位性、日本人の気質など様々な要因があると思います。一方で、喫煙率が高く塩辛い食事でジョギング人口も少なく、人口過密でストレスと自殺が多く、大気汚染がひどく水道水には高濃度の塩素が入れられ薬を世界一消費する日本人がなぜ長生きなのか、海外の識者の間では不思議な現象と考えられています。2007年生まれの日本人の半分が107歳まで生きるという予測は実感とは離れたものです。確かに先進国の寿命は急速に伸びていて、一日生き延びるごとに5時間寿命が伸びるといった試算もあるほどです。我々が走っているハイウェイは恐ろしい勢いで工事が進んでいて、その終点は思わぬほど遠くにあるイメージです。しかし、寿命が伸びているのは日々肉体労働をする機会があり、世界が羨む長寿食に近い食事をしてきた戦中世代です。アメリカの食文化の洗礼を受けた沖縄が長寿県から一気に転落した例もあります。コンビニに行ってもスーパーに行っても外食店を見ても売られているのは死期を早める食品ばかりで、人は肥満し、働くことのストレスは相変わらずでうつや自殺も減りません。100歳まで生きる人が珍しくないのと同様に、50代で亡くなる人も少なくありません。半分が107歳まで生きるなら残りは何歳まで生きられるのか考えてしまいます。

  • 【医師信仰というメンタルブロック】
    コンサルタントの仕事をしていると何を見てもビジネスモデルに関心が行きます。人類史上最も稼いだビジネスモデルは死の商人だと思います。戦争を引き起こし武器を売るばかりでなく、病気を生み出し薬を売ることで肥大化した医産複合体も死の商人です。薬はドラッグの語源が干し草とされるように元来植物を用いましたが、植物が持つ薬効成分の化学的な構造式が分かると石油を原料に作られるようになりました。化学薬品と薬草の違いが副作用の大きさです。学界・政界支配により一流派でしかなかったアロパシー医学(薬物療法)を医療体系の中心に押し上げたビジネスモデルが最も成功したのは、世界の4割の薬を消費する日本です。医療に対するイメージが昨今芳しくないのは、その一部が闇に包まれているからだと思います。日本人を薬漬け、検査漬けにする上で少なからず役割を果たしたのは日本医師会です。医師信仰というメンタルブロックとは恐ろしいもので人々が本当の姿に気づくことを妨げていると思います。

  • 【身体が正気を取り戻す】
    コーヒーには体を消耗させる毒や中毒性があると言われましたが、この数年は逆に体に良いという主張が幅をきかせ、多くの人がこれを免罪符にコーヒーが美味しくなったと思います。かつてはバラエティ番組の定番は健康ネタで、何が身体に良いと言えば翌日にはスーパーから商品が消える熱狂でした。2015年には、「おもいッきりテレビ」で「お年寄りは脱水症状になりやすいから毎日2リットルの水を飲もう」と呼びかけたみのもんたが、これを実践してうっ血性心不全などを発症した主婦から、6,700万円の損害賠償を求めて訴えられました。この数万年人間の体はほとんど変化をしていないのに、健康トレンドが頻繁に変わるなどありえません。健康に絶対はないのに、このサプリメントで痩せる的な話を人は信じます。メディアが流す情報を鵜呑みにする前に自分の身体に聞くことが大切なはずです。週に一度一日一食にするだけでも、身体が正気を取り戻し満腹中枢の感度が戻り、添加物の味や匂いを嗅ぎ分け、コーヒーは一杯飲めば十分になります。外界の騒音を遮断する断食は身体に静寂な時間を与え、本来備わる感覚を取り戻すことができると思います。

  • 【運動栄養学のコペルニクス的転回】
    世界で最も会いたい人は現在70歳のマルコ・オルモ(Marco Olmo)です。イタリア人とトレイルランニング関係者なら知らない人がいないトレラン界のスーパースターです。世界最高峰のレースUTMB(Ultra Trail du Mont Blanc)で2005年の3位を皮切りに翌2006年、2007年に連続優勝しています。彼をウルトラトレイルの英雄足らしめているのは2007年優勝時の58歳11ヶ月という年齢です。フランス、イタリア、スイスとヨーロッパ最高峰を駆け抜ける総延長163 km(当時)、累積標高差1万 mの過酷なレースに3回続けて入賞するなど超人的離れ業です。37歳でベジタリアンになり、40歳からウルトラレースを始めて偉業を成し遂げた彼が、普段何を食べ、何を考え、どのように暮らしているのか興味が尽きません。イタリア北部の貧しい農村の出身で、家庭の事情から思うような教育を受けられず長年肉体労働に就いたと言います。レースは不本意な半生を贖うもので、還暦も近い年齢で世界最高の栄冠を勝ち取った物語ほど心踊らされるものはありません。優勝した2006年、2007年のリザルトを見ると、前半の20位前後からレース後半の100km地点以降一気に順位を上げ独走していることが分かります。解糖系エネルギー産生で圧倒的に有利な若手選手を制してマルコ・オルモが優勝したことは、糖質重視だった運動栄養学にコペルニクス的転回をもたらしました。

  • 【製薬会社が決める医療】
    企業人でなくてもコストパフォマンスを気にします。しかし最も大切な健康に関しては、費用対効果に関心が払われません。生活習慣病は自らが生み出す自傷行為ですから生活を見直せば発症しません。リスクの高い生活習慣を放置したままCT検査などで被爆するのは費用対効果以前の問題です。必要なのは早く起きて、食事を減らし、運動するだけでどれもお金がかかりません。簡単に健康的な体を作れるのに、3ヶ月で50万円以上もするジムに通い健康を買おうとする日本人は某社の顧客だけで十数万人にのぼります。怪しげなサプリメントや健康食品も、大金を投じる価値があると信じ込ませる幻想が儲けの源泉です。癌や糖尿病など生活習慣病の主たる原因は糖質過多の食生活です。糖質を唯一のエネルギー源にする癌は糖質を断つことで成長しなくなり、他方正常細胞は脂肪酸から合成されるエネルギーを使うので問題は生じません。糖質制限を悪者にする人がいるのは、ドル箱の生活習慣病が簡単に治ってしまえば商売に不都合をきたすからです。大半の高血圧は治療の必要がないのに、巨大な降圧剤市場の力で基準値が見直されてきました。WHOの予算の7割は製薬会社の寄付とされ、医療系大学へも億単位の寄付がされていますから、われわれが信じている基準値や治療法の多くは製薬会社の御用学者が決めているはずです。

  • 【何かに支配される依存体質】
    肥満していた40代後半まではどうやっても痩せる気がしませんでした。10kg程度の減量に成功しても気づくと元の体重に戻ってしまいます。糖質制限で20kg痩せてから7、8年経ちますが、体重変動はわずかで今は逆に太る気がしません。糖質制限で痩せない人やリバウンドする人は本当の空腹と脳が伝える空腹感を混同しているのが原因です。この違いを理解しないと、結局我慢を強いるのでそのストレスからいずれ過食に戻ります。過食を防ぐには無意識、無自覚に食べることをやめて、食べている自分を分析的に見る習慣が必要です。普段の朝食は糖質抜きですが休日の朝などにパンを食べると昼前にはとてもお腹がすきます。これは本当の空腹ではありませんからナッツでもつまんで空腹感を回避できます。今食べているものが何時間後にどのような変化を身体にもたらすかを理解していれば食べ物に支配されるのではなく、自分で体をコントロールできます。3ヶ月で50万円以上するジムで痩せることは、自分でボディーメイクするせっかくの機会を失い、いつまでも何かに支配される依存体質を脱却できないと思います。

  • 【与えられる幸せ】
    昨日はH&Mでトレイルランニングに使うスポーツタイツを買いました。高機能製品は1万円前後と値が張りますが、疲労を軽減する着圧もあり、質感もデザインも優れながらH&M なら2千円台で買えます。今の日本ではなまじっかお金を持たないほうが幸せだと思います。最低価格のフィアットを愛用する自分はフェラーリやマセラティに乗る金持ちよりもフィアットしか買えない庶民の方が幸せだと信じています。出せるスピードは桁違いですがその価格差に見合う楽しさがあるかは疑問です。日本の狭い山道は小さい車を走らせた方が楽しめます。購入以来5年間ワックスがけはおろか自分で洗車もしませんが、一方高級車の塗装は洗車機にかけられないとか面倒な時間と出費が増えるだけです。駐車場にも気を使いますが、フィアットならお腹を擦るようなダートでもお構いなしに走れる自由があります。お金があれば、ビジネスクラスで海外に行けたりものを買う自由は増えますが、お金を持つリスクも背負います。生きていくためにお金は必要ですが、一方で人生に降りかかる災難や不幸の原因もお金だと思います。贅沢な生活は概して身体に悪く、美食や運動不足は生活習慣病の要因です。問題は贅沢がさらなる贅沢を呼ぶことで、執着が執着を生み、いつしか人から与えられる満足でしか幸せを感じられなくなることだと思います。

  • 【朝焼けの力】
    2019年も折返し地点を迎えようとしていますが、今朝から東京の日の出時刻は遅くなり始め冬に向かいます。再び反転するのは来年1月の上旬ですが、日の出前に起きる自分にとっては早くも夏が過ぎゆく感覚です。週末の雨で空気が澄んでいた影響なのか、昨日は東京でも美しい朝焼けが見られました。朝焼けを見ると福島で眺めた那須連山の美しい空を思い出します。一生の間に見る美しい朝焼けの回数は人生の満足に少なくない影響を与えると思います。年初にご来光を見ながら新たな気持ちで新年を始める人は多いのに、毎朝繰り返される自然のサイクルに関心が払われないのは不思議です。神々しい一日の始まりを見逃している夜型生活は、体内時計の補正ができずにサーカディアンリズムが狂うことで老化を早め、新しい一日を迎えることに感謝する機会も失います。

  • 【味覚を失う現代人】
    週末は出張に行き一日一食の24時間断食をしました。その一食もわずかしか食べていないので、味覚が鋭くなります。断食をするのに仕事は最適で、何より手の届くところに食べ物がないことが重要です。空港ラウンジの食べ物や機内食に手を伸ばすのは、空腹だからではなくそこに料理があるからです。食べてから後悔しますが、「食べたい」という自分と思いとどまらせる自分のどちらが悪魔かは言うまでもありません。欲望の対象に手が届けば悪魔が勝ちます。人間には2つの味覚があり、脳に操られ舌が感じる錯覚と、体が欲するものを五感で感じる本当の味覚です。美味しいものは自分の身体に必要な栄養素で、味覚を取り戻すのには数日間の断食が最適です。断食後の食事では普段気づかない食品添加物の薬の味が分かり、食欲を失います。本来の人間の味覚は、こうして危険回避をしていると思います。鋭くなるのは味覚ばかりではなく、匂いや音にも敏感になり、車に乗ると怖いほどのスピード感があり、人間本来の感覚を取り戻します。贅沢な生活がカルロス・ゴーンを狂わせたように、刺激的な食事をしている一部の料理評論家は味覚障害と言われます。

  • 【調理しない美食】
    絵を描かない人が美術館を楽しめないように、音楽をやらない人が演奏会を楽しめないように、調理をしないことは料理の楽しみの半分を放棄していると思います。しかし、一人で料理をしたくない時はそばや冷や奴にします。そばは茹でるだけの健康食品ですが、調理なしで健康によい食材はたくさんあります。多くの野菜は洗うだけですし、豊富な食物繊維とビタミン・ミネラルを含むバナナは剥くだけです。シナモンパウダーをかけてトースターで焼けばデザートになります。見切り品の黒いバナナは熟成が進みスクラーゼ酵素が活性化してショ糖を分解するのでGI値は30に下がりオリゴ糖が増えます。さばやイワシなど青魚の缶詰はDHAが失われておらず、味がしみて美味しいうえ添加物もなく、豊漁期に加工するので値段も高くありません。アボガドも簡単に剥けて水銀中毒リスクのあるトロより美味しく安価で健康的です。血糖値上昇が少なく腹持ちのよいナッツはビタミン豊富で悪玉コレステロールの減少効果があります。納豆はキムチをのせて亜麻仁油をかけるだけで健康的な一品になります。食材の鮮度と塩や油にこだわれば、調理なしで美味しく健康維持をすることは難しくありません。最も簡単な美食は食べずに次の食事を楽しむことだと思います。

  • 【2,000万円もいらない】
    「老後2,000万円問題」は収まる気配がありません。2,000万を貯めて安心するのも、2,000万など無理と悲嘆に暮れることも同様に不健康だと思います。悲嘆によるストレスが健康を害するように、有閑マダム的な生活は、お金で刺激を買う退屈さが体を蝕み生命力を奪います。人間は生かされている存在であり、課せられた使命は生体の維持と種の保存です。人体は環境変化に適応し生存確率を上げるように設計されていて、働く(動く)、人を助ける、飢餓対応の3つがその基本思想です。現生人類が奇跡的に今も生き残っているのはこの設計思想のおかげです。この3つが揃うとき、神経伝達物質は体をベストな状態に保持しようと機能します。あれこれ悩まず、日々働き、人を助け、必要以上に食べない日常を愛することが生命力を高める秘訣だと思います。2,000万どころか、何も持たないラブラドールがいつもご機嫌なのを見ていると、仮にすべてを失ったら南の島に行き、最低限の食料であとは夕日でも見ながら運動と瞑想の日々を送ればよいと、借金や隠れ負債を抱える自分は妄想します。

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