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庭の専門誌「庭NIWA」2018冬号に当館の庭園管理をお願いしている庭のクニフジさんの事例として掲載していただきました。
今回は「信州の冬囲いを愛でる旅館の庭」と言うテーマで昨年の冬に取材していただいた冬囲いを中心にした國藤さんの仕事を13ページに渡りご紹介いただいています。
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國藤さんに当館の庭園管理をお願いして約6年。当時、庭師不在の状態であった当館の庭は荒れてしまい、昭和初期に作庭された本来の美しさが失われていました。
年々、國藤さんに手を入れていただくことで庭が蘇り、庭の本来の姿に気付かされました。
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そして國藤さんに依頼する決め手となったのがこの冬囲い。
冬囲いとは藁で庭木を囲って雪や寒さから守る為に行うものですが、雪の少ない中信地方の冬囲いはその実用的な面よりも冬の寂しい庭を華やかにする為に繊細な細工を施した鑑賞を目的とするものへと発展してきました。
しかしお金と手間が掛かるだけでなく、今では人力で刈った長い藁を手に入れることも難しく、冬囲いを出来る庭師も限られています。
そんな庭師の手仕事をお客様に楽しんでいただけたらと、國藤さんと取り組んできた結果をこうして取り上げていただけて、とても嬉しいです。
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お客様が宿を選ぶときはお部屋の仕様や館内設備、お料理やサービスの内容などが決め手になるのでしょうが、その際に庭の存在ってあまり重要視されていないように感じます。実際、庭の管理にはとても経費が掛かるのですが、価格に転嫁するのも難しい。
でも庭の存在が滞在中の寛ぎの心地よさを左右するとても重要な要素だと私たちは思っています。
うちには素晴らしい大自然の絶景はありませんが、日々手を掛けてやらなければ輝かない伝統的な宿屋の庭も同じくらい素晴らしいって思ってもらえたら日々の努力が報われます。
専門誌ですが、機会があったら是非お手に取っていただけたら嬉しいです。改修工事の告知DMの発送が概ね終了。
ご贔屓下さるお客様を中心に約2000通をお届けする事が出来ました。
多くのお客様から励ましのお言葉や年末に向けてのご予約のお問い合わせなどをいただき、只々有り難く感謝の気持ちでいっぱいです。
こんなにもたくさんの方々の日常の中に当館があったことに改めて気付かされると同時に、ご期待にしっかりお応えしなければと身の引き締まる思いです。
「次の100年に向けて私たちができること。」皆様の想いと一緒に考えて行きたいと思います。
想いよ届け!よく降りますね。
幸い松本は今のところ雨による大きな影響は出ておりません。
こんな雨の中、今日も多くのお客様がご来館下さいます。大変有難いことです。どうかお気を付けてお越しくださいませ。
また他県の方々も含め、今後大きな被害が出ませんよう。
雨で薄暗い館内も嫌いじゃありません。諏訪の酒蔵「真澄」の新商品「突釃」(つきこし)が入荷しました。
酒を絞る際の酸化と加圧と言う欠点を排除し、一切空気に触れさせずにゆっくり自然に酒をにじみ出させる「突釃」と言う特別なやり方で絞られたお酒です。
爽やかな香りとピチピチと弾ける口当たりはこれからの暑い季節にピッタリです。
とても手間がかかり、取得量も少ないので数量限定での入荷です。是非、お食事と合わせて楽しんでいただきたいお酒です。当館が造られた大正から昭和初期の近代。
西洋の文化も取り入れた多彩な美意識と職人の高い志によって、日本の伝統技術が大切に引き継がれていた時代がありました。
古いものを大切にすると言うことは遠い昔の誰かを思うことで、古いものが美しいのは、きっと昔の人の確固とした信念がその深部に宿っているからだと思います。梅雨入りしたにも関わらず中々の晴天ぶりの松本です。
別館に続く渡り階段に射し込む朝日がとても清々しく、石階段に落ちる影がなんとも美しい朝でした。
雨漏りが酷くて約4年前に改修したこの渡り階段ですが、昭和初期に作られたときの部材を徹底的に残しました。柱は腐った部分を根継ぎして使い、梁や垂木や手摺やガラスも全部残しました。捨てたのは雨漏りで傷んだ野地板とトタンくらい。
なんてエコ!
今は住宅も30年で住み替えの時代ですが、これでまた100年はいけそうです。
昔の技術と材料に今の感覚と知恵をプラスすれば、こんなにも空間を活かせることを知った良い仕事でした。
あれから4年経ちましたが格子の窓は雨に晒されていい味が出てきました。何も無かったかの様に馴染むことが一番大切で完成時が100%じゃなくていいんです。
これからきっともっと良くなります。
こんなところに2ヶ月も工期とお金を掛けるもんだから当時、銀行さんにオイオイって言われたなぁ。
でもこうやって歴史を繋いで行くのです!また梅仕事の季節です。
本当に一年あっと言う間で焦ります。
お陰様で梅雨時は営業もちょっとゆったりペースになるので、ひたすら梅やります。
今やらなきゃ食べられない季節仕事はやっぱりやらなきゃ落ち着きません。仕込みの合間に1時間半の山歩き。
春蝉と野鳥の鳴き声、沢の流れや木葉の揺れる音。
日々の慌ただしさをリセットさせてくれる何よりの癒しです。
いつでもすぐに山に触れられるって本当に贅沢。程よく都会で程よく田舎なところが松本の良いところです。
実山椒がたくさん採れました。これから下処理して塩蔵し、一年使っていきます。今週末の26日27日とこんな客室が空いちゃいました。
猿山修の自在鉤がお出迎えします。
よろしければ是非。
別館客室「京田」
http://www.489pro.com/asp/489/date.asp?id=20000067&room=4&plan=4&user_num=0&mo=0&meo=&lan=JPN&list=YES&ty=lim,ser&m_menu=1木漏れ日が気持ちいい季節になりました。
来週末はクラフトフェアまつもと。松本が工芸に染まる週末。
日常をそっと豊かにするお気に入りを見つけに是非お出掛け下さい。 「六九クラフトストリート」や「商店と工芸」も見逃せません。
http://matsumoto-crafts.com/craftsfair/
http://www.69-matsumoto.jp
https://www.shoutentokougei.com/2018-1/どしゃ降りの昨日が嘘のように快晴の松本。
昨日から二泊で沖縄からのお客様がご滞在されてます。
なんとご旅行の目的は「金宇館に泊まること」だそうで、いや~もう只々有り難いことで。おでこが地面に付きそうです。
今日は本当に晴れて良かった!北アルプスの景色が見えないなんて可哀想過ぎます。僕らが沖縄に行って青い海を見ずに帰るようなものですから。
今日は上高地に行っています。残雪の穂高連峰と芽吹きの新緑を楽しんでいらっしゃると思うと嬉しくなります。
雨で濡れた窓ガラスをピカピカに磨き上げ、お部屋の庭を掃き清めてお帰りを待っています。
雨で庭苔が美しいこと。
気付いて下さるかは分かりませんが、当たり前に気持ちの良い空間をご用意すること。
何も特別なことはできませんが、それが何より大切な仕事だと思っています。
いや~本当に晴れて良かった!今年のゴールデンウィーク営業も無事終了。
こんな不便な宿ですが、たくさんのお客様お越しいただき感謝申し上げます。
お帰りの際に大抵のお客様が旅館なのに「ごちそうさま」と言ってお帰りになられていることに、嬉しくも改めて身の引き締まる思いです。
また頑張れます。
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