新甲子温泉 甲子高原フジヤホテル(しんかしおんせん かしこうげん ふじやほてる)(福島県)

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全778件 286~300
  • 【比較からの解放】
    日本工学院に行く週2日は朝食、昼食を抜くので自然と24時間断食になります。食事の回数を減らすと食事はより豊かなものになり、自分の内面と向き合う瞑想になります。朝食に糖質を摂らなくなって以来無闇に空腹を感じることがなくなり、仕事をする日の断食は時間節約になり好都合で、意識の上でも快適です。体には心地よい静寂が戻り五感が鋭くなります。消化のための重労働から解放された体は代謝に集中でき健康増進になります。疑いもせずに三食を食べてきましたが、食べないことには食べること同様の喜びがあります。食欲を満たす食事の喜びよりも、空腹でも早朝の朝もやのトレイルを歩き静かな時間を持つことの方が魅力的です。最低限で満たされるミニマリズム的な思考を脳が覚えると、比較のストレスからも解放されます。

  • 【スタイリッシュでスパルタン】
    週末に訪れた本栖湖はアニメ「ゆるキャン」の舞台であり、この季節もキャンプをする人で賑わいます。静寂に包まれる日の出前の湖岸に立つと、毎朝甲子山に登っていた新甲子温泉での生活を思い出します。ブームが去った感のあるグランピングに欠けている魅力はわくわくするような身体感覚を伴う刺激だと思います。一部のトレンドセッターによると次の流行はLuxpedition(Luxury Expedition)だと言います。その感覚は内外のロングトレイルを走りながら旅をする自分のまわりの人たちの消費行動とも符号します。単に美しい写真を撮るだけや美味しいものを食べるだけの旅行に欠けているのは自分と向き合う身体感覚だと思います。体を酷使してロングトレイルを走破する達成感と、キャンプ地での上質な時間を持つ、スタイリッシュでスパルタンな冒険旅行は今の自分にとって何より魅力的です。

  • 【命がけの通勤】
    昨日は日本工学院の蒲田校に行くのに通勤電車に乗りました。駅に到着したときはすでに内部の乗客の圧力でドアが開きませんので乗れるのは数人です。一本見送り乗った車内もちょっとした地獄絵で将棋倒し並の圧力とスリルを味わえます。ドアの近くにいた後ろの人は身の危険を感じて必死に押し戻そうとするのですがどうすることもできない強烈なGに身を任せるしかありません。鉄道会社の対応にも限界がありますが、さらなる再開発でオフィス供給が増えれば、東京でもっともエキサイティングなアトラクションになるに違いありません。20年前からリモートワークができるのに、都心のオフィスに命がけで通勤させるなんて正気とは思えません。

  • 【ギラギラよりもキラキラ】
    晴天に恵まれた週末の登山道整備ボランティアが充実していた理由は、ジビエ料理やカヌーの魅力もさることながら、趣味や考え方が近い人たちとの出会です。人に出会い人を知り人のつながりが広がることの充足感には代えがたい魅力があります。様々な人に出会いながらたどり着いた自分なりの人物評価基準は3つあります。①いつも謙虚で物腰が柔らかい、②好奇心に満ち溢れ目をキラキラさせている(ギラギラではない)、③ユーモアのセンスがある。これまでの人生で出会った素晴らしいと思える人は皆例外なく謙虚で親切です。逆に上から目線や傲慢な態度の人はすぐに底の浅さを露呈します。好奇心に満ち溢れている人は情熱とやる気オーラを放ち、一緒にいるだけで元気になります。そして熱心に話し続ける人は目をキラキラと輝かせています。ユーモアはタフな仕事を乗り越える時にも健康になるにも必要だと思います。

  • 【レジャーの新しい形】
    昨日は本栖湖周辺の登山道整備ボランティアに参加しました。夕食のしし鍋、鹿ステーキのジビエ料理と、翌日の本栖湖カヌーツアーが行く気になった理由です。しかし動機が不純であってもトレイル整備に汗を流すことが重要です。このようなボランティア活動を広げていくためには企画の魅力が必要だと思います。全額自己負担で遊びに行くより、一部自己負担で半分ボランティアをする方が充実した週末になります。楽しさの要素を組み合わせるボランティア活動はレジャーの新しい形態になり得ると思います。カヌーツアーでは、妻のカヌーが近づくとラブラドールは乗り移りたいのか、本栖湖で泳ぎたいのか、興奮して暴れ転覆の恐怖を味わいました。

  • 【有意義なトレイル整備】
    昨日はUTMFのコースとも重なる本栖湖周辺のトレイル整備ボランティアに行きました。普段無縁なボランティア活動ですが、使わせてもらうだけのトレイルを自ら整備することは意義深いと思います。素人集団が半日程度いても戦力にならないと思いましたが、40人弱で250メートルほどのトレイルが出来てしまうのにはちょっと感動します。コースに愛着も湧きますし、レース前のこのような活動を通じて地元の人や他のハイカーにトレイルランニングを理解してもらう活動は有意義です。迷いやすい広い稜線につけられたトレイルは、歩きやすいだけではなく、事故のリスクを減らすこともできます。現場付近の木を処理して土留めをする施工方法も理解でき、自分の旅館のある福島でも取り組みたいと思います。

  • 【老化は運命ではない】
    人生の転機は40代後半に肝炎で入院したことです。この年代に体を壊す人は多く、人生のトランジションだと思います。10日に及ぶ入院の開放感で生き方を変えました。糖質制限による20kgの減量後に始めたトレイルランニングは、今では生活の一部であり生きる活力です。疲れやすい、関節が痛むなどの症状が加齢による避けられない運命ではないことも知りました。山に行けばコースタイムは今でも短縮できますし、視力をはじめ身体機能も改善しています。レースでは若々しい60代以上のランナーは珍しくなく、これは自分の身体だけに起きた奇跡ではありません。進化生物学者と70歳を過ぎた弁護士が書いた「若返る人」は、週6日1時間の運動で病的な老化を回避できると主張します。健康のためにどれかひとつだけを選ぶなら、迷わず運動を選びます。

  • 【高校生に学ぶ】
    バブリーダンスで火がつき昨年の紅白歌合戦に出場した大阪府立登美丘高校ダンス部の事例を昨日の授業で取り上げました。レコード大賞、バラエティ番組出演のほかハリウッド映画「グレイテスト・ショーマン」のPV、卒業生が女優デビューするなど話題に事欠かない登美丘高校ですが、450校以上が出場する全国大会で2年連続優勝したのは部になって5年、23歳のコーチが率いるチームでした。短期間で強豪校に押し上げたのは圧倒的な練習量です。チーム運営は生徒の自主性に任され生徒が話し合ってルールや年度の目標を決め、コーチは生徒が叶えたいゴールをフォローするために作品のクオリティを高める演技指導に徹します。生徒たちのレベルに応える作品が作れなければコーチも切られる緊張関係があると言います。優れた作品を作る目標を両者が共有し本音で議論することで、信頼関係が生まれる好事例です。本気でダンスに臨む生徒は自分から意見を言うので、意見が言いやすい環境を作る必要もありません。共通の目標も本音も信頼も緊張感にも乏しい普通の企業にとって、高校生に学ぶことはたくさんあります。

  • 【集団競技のようなスカイマーク】
    火曜日の新千歳行きは、民事再生法適用後の経営改善が進むスカイマークに乗りました。スカイマークの定時運航率は経営再建1年目の2015年度が7位、2016年度3位、今年は2位の日本航空を3ポイント以上離す93.06%で国内航空会社首位に躍り出ました。羽田混雑の影響とはいえ、毎度遅れるソラシドエアとは違い往復とも早着します。収益性が見込めるビジネス客を取り込むために定時運行は至上命題です。後部座席から案内するソラシドに対しスカイマークは窓側席から乗せます。同じ737で一昨日もほぼ満席でしたが何の混乱もなく吸い込まれるように乗客が誘導され間髪を入れずにドアが閉まり飛行機が動き始めます。全ての作業が流れるようにスムーズでかつ早くて正確です。地上職員、整備スタッフ、客室乗務員、パイロットの一糸乱れぬ仕事ぶりは集団競技のファインプレーを見るようで感動的です。

  • 【食べない心地よさ】
    昨日は登別温泉に日帰りしました。出張は気分と思考モードが変わるので好きです。新千歳から車で1時間ほどの登別温泉はインバウンド客が相変わらず堅調です。昔は北海道に来ると食べたいものがたくさんありましたが、最近は出張の日は基本的に断食をします。味わいながらゆっくり食べる瞑想的な食事を習慣にすると、普段の食事に満足できるようになり食欲に対して冷静になれます。食べると消化に大量のエネルギーが使われ体に負担をかけます。外食は食材を自分で確認できない上に、殺菌消毒された器具で調理された料理は腸内細菌を殺します。他方で断食には様々なメリットがあります。長寿ホルモンが活性化するのは空腹状態です。食欲を満たす満足より、食べない心地よさを楽しむ方が心は落ち着きます。

  • 【好きと欲しいの違い】
    人生は目標を追いかける努力の旅だと思います。以前読んだ本によると良い努力と悪い努力があり、前者は平穏な心でその過程を楽しみ好きになること、後者は目標に執着して欲しがることだと言います。同じような向上心に見えて、好きと欲しいは分かりやすい違いです。自分にとって山で体を鍛えることや今の働き方は好きなことであって欲しいではありません。他方で以前の自分にとっての車や外食、お金や肩書き、権力などは欲しいであって好きではなかったと思います。人生のスピードを落とし、雑音を遮断し、自分の居場所と思える場所に身を置き、本当に必要なものだけがそばにあると自分の本音が見えてきます。

  • 【生存本能は変えられる】
    自称健康オタクの自分は頻繁に健康本を読みます。他方で健康法とされるものはどれ一つとして厳密な意味で実証されたものはなく、健康食品やサプリメントの類は、ネズミにさえ試していません。健康食品が一大産業になる理由はプラシーボ効果だけだと思います。仮に効果があるとしても、摂取によりホルモンバランスを崩したり、体が順応してホルモン分泌をしなくなる危険性の方が問題です。何かが健康に良いとメディアが伝えると翌日には店から商品が消えます。健康を安易に買えると考える日本人の思考停止は健康産業にとって好都合です。健康になる道は実はシンプルだと思います。生活習慣病の主因であり老化を促進する、身体を動かさない安楽な生活、華美な食事、体内時計無視の利便性という現代文明がもたらした生活をやめるだけです。シンプルなのに実行が難しいのは人間の生存本能をしつけなおす方法を多くの人が知らないからだと思います。

  • 【太古の昔から最良の友】
    昨日は川場村から武尊山に登りました。上州武尊山スカイビュートレイルレース129kmの前半のハイライトであるこのルートは手軽に縦走気分が味わえます。予定していた身延山のトレイルレースが中止になり今年のレースシーズンは終わり、気楽なハイキングです。山頂付近の森は積雪が多くすでに冬山の装いです。帰路落葉の敷き詰められたトレイルをラブラドールと走るのはこの季節の特権です。先日読んだ「ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた」によると、現生人類は大型イヌ科動物を3万5千年前には狩猟に利用していたようです。太古の昔からこうして犬と一緒に走っていたことを思うと感慨深いものがあります。ヤギや牛などが家畜化されたのは9千年前とされますが、それよりはるか昔から犬と人は最良の友だったのだと思います。

  • 【ゲームとしてのイリュージョン】
    昨日は人気下降気味のスカイツリーの近くの会社に行きました。ターミナルに向かう通勤電車に乗るのは今やたまのイベントです。30年以上この非人間的な装置に乗ってきたことは正気と思えません。鉄道会社に入社した30年前、誰かが「通勤は格闘技だ」と言いました。人の心を荒ませる通勤光景は今も変わりません。都市の豊かさは意図的に生み出されたゲームとしてのイリュージョンだと思います。誰もが経済成長の恩恵を受けた時代は、その光の眩しさで欲望増殖の罠が見えませんでした。経済の発展を自分の夢と重ねられなくなった人が都市との距離を置き始め、自分もその一人です。都市的な豊かさの夢はうつろいやすく、すぐに次の夢が必要になります。比較対象を増やしながら享楽追及の夢を見続けるとやがて心は蝕まれていくと思います。

  • 【ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた】
    読書は仕事の一部であり、トレイルランニング以外の唯一の趣味です。メモを作らない流し読みも含めれば年間300冊前後の本を読みます。AIの時代になると読書の必要性はますます高まると思います。居ながらにして様々な世界を知ることができ、思考を補強し、何より楽しませてくれます。週末に5、6冊をまとめて読みますが、出張には普段読まない厚めの本を持参します。今週阿蘇に行ったときは「ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた」を読みました。搭乗口で飛行機を待つ間や、離陸後水平飛行に移るまでの時間を読書にあてますが、ネアンデルタール人の絶滅という人類史最大のミステリーに大胆な仮説で迫る本書は短時間で読めます。狼が生きた道具である犬になったのはネアンデルタール人の絶滅以前だったという通説を覆す発見から物語は始まります。最新のゲノム解析は4万5千年以上前の出来事を昨日の事件のように解き明かしていきます。犬を狩猟に使うことで獲物を仕留める時間が57%短縮できるとされ、われわれの祖先はより多くの肉を持ち帰り生き延びることができたようです。

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